あなたの店のメニュー価格、本当に顧客の心を掴んでいますか?
適切な価格戦略があれば、あなたのお店はもっと上手くいくかもしれません。
この記事では、私が直面した経験から学んだ、実践的な価格設定の方法と戦略を解説していきます。
読み進めるうちに、私の経験があなた自身のビジネスにどう活かせるか、具体的なヒントを見つけていただけると幸いです!
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客単価の重要性と価格設定の基本
客単価は、一人当たりの平均売上高のことです。
この数値を基に価格設定を行うことが、利益の最大化と顧客満足度の向上につながります。
例えば、イタリアンレストランでは、4,000円の客単価を目指す場合、ドリンクや前菜、メイン料理の組み合わせがこの価格になるよう調整します。
競合店との差別化
成功するためには、競合店との価格差別化が重要です。自店と競合店の価格帯を調査し、自店の価格が適切かどうかを判断します。
2年前山口県下関市にて経営改善の相談を受けた焼肉屋さんの事例です。
味に自信はあるんだけど、他の店と比べてお客様が来ないんだよねぇ。
出してる食材も良い物を使ってるし、お客様が来ないのはなぜだろう???
近隣店舗と比べて料理に違いはないし・・・
違いが無いから行き慣れたお店に行くのかも!
価格帯を見直して他のお店との差別化を図りましょう!!
元々味に自信がある店舗でしたが、近隣の競合店に埋もれていました。
そこで目を付けたのが、価格の差別化です。価格を参考にしたのは、とある全国チェーンの焼肉屋さん。
価格を全国チェーンの焼肉屋さんに合わせ、さらに人気メニューの価格を全て10%下げてリニューアルオープンしました。
その結果、近隣の焼肉店や居酒屋から顧客流入が起こり、その後3か月で繁盛店の仲間入りしました。
ちなみに原価率はロスがなくなった分値下げ前と変わりませんでした。
メニュー全体の統一感
メニューの「中心価格」を設定することで、顧客は予算を容易にイメージし、選択がしやすくなります。
例えば、コース料理3500円を中心価格に設定した場合、その周辺の価格帯3000円、4000円と設定します。このように価格設定を行うと、初めての顧客でも予算感を掴みやすくなります。
客単価とは?具体的な計算方法、下がる原因や上げる方法を事例付きで紹介 |
原価率の考慮
一般的に、飲食店の原価率は30%~35%程度とされていますが、業種によって異なることがあります。重要なのは、トータルで利益が出るような原価率の構成を目指すことです。
例えば、
寿司屋では原価率が40~50% これは鮮魚の痛みが早くロスが多いことを考慮してます。
バーやスナックでは10~20% 人件費コストがかかるため原価率を抑える必要があります。
マーケティング戦略
新しい市場や顧客層を開拓するためには、効果的なマーケティング戦略が不可欠です。
ターゲットの明確化、競合との差別化、顧客の声への耳を傾けること、デジタルとアナログのバランス、継続的な情報発信などが重要です。これにより、ブランディングが強化され、売上の最大化につながります。
以前コンセプト例を記事にしましたので、良かったら参考にしてください。
【もう大丈夫!】飲食店コンセプトのつくり方~異業種とのコラボで面白さを提案
価格帯別戦略の成功事例
具体的な例として、低価格帯のメニューでは、迅速に提供できる料理を中心に据えることが効果的です。一方、中〜高価格帯のメニューでは、顧客の満足度や納得感を追求することで利益を上げることができます。
たとえば、ある居酒屋は、399円のメニューでポテトサラダを鮮やかに盛り付けて提供し、10%以下の原価率で高い利益を実現しています。
結論
価格設定は、飲食店経営において非常に重要な要素です。顧客のニーズを理解し、競合と差別化を図りながら、利益を最大化できる価格戦略を展開することが成功への鍵です。
私の経験に基づいて言えば、これらの原則に基づく価格設定は、顧客満足度の向上とリピーター獲得につながりました。自店に最適な価格戦略を見つけ、自信を持って実践してください。
この記事が、皆さんの飲食店経営の一助となれば幸いです。価格設定の戦略は、絶えず市場の動向や顧客の反応を見ながら調整する必要があります。どんなに小さな変更でも、大きな影響をもたらすことがありますので、常に注意深く市場を観察し、柔軟に対応することが重要です。
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